2024年手術実績(角膜移植手術)
2024.12.25
2024年は主に2施設で150件の角膜移植手術を行いました。
内訳を図に示します。円錐角膜に対するリング状角膜移植やBowman膜移植などの角膜実質移植が予想以上に伸びています。合併症が少ないので、DALKなどの実質移植よりも選択する機会が増えました。
今年は海外出張等で手術が出来ない週も多くありましたが、その前後に多くの手術を行うことで待期期間を短縮してまいりました。
昨年通算の件数が1000件を超えたところでしたが、このまま頑張ってまいりたいと思います。
一方で、非常に難治性で治療が難しい患者さんも一部いることは確かで、医学研究を通じて長期的にこのような方にも良い治療ができるように研究活動も継続してまいります。
最近留学中に分担執筆した、角膜内皮移植術の英語の教科書(Mastering PDEK and DMEK)がようやく出版されることになり、誘ってくださったインドの眼科医Soosan Jacob先生、ドイツの元同僚であり師匠であるClaus Cursiefen教授、Björn Bachmann教授に感謝いたします。コロナウイルス感染症の世界的な流行などの諸事情によって出版が遅れてしまったようです。
最後に、ご紹介いただきました施設の先生方や、僕を頼って遠方から訪ねて来てくださった患者さん、手術室や事務のスタッフ、同僚の先生方に感謝です。