ドイツとの共同研究
2020.07.18
幸いにもドイツ政府の研究者として認定され、2019年5月から2020年1月まで渡独する機会を得ました。
僕が選定された研究基金は地理学者、博物学者であるアレキサンダーフンボルトにちなんで作られた名誉ある財団です。この研究財団のイベントには留学中参加しました。今後もフンボルト財団の研究員なので、日本にいながらもドイツとの共同研究を継続してまいりたいと思います。
留学中の研究内容が少しずつ出版され始めて、うれしい限りです。
本研究は、角膜移植後の移植組織の生存率と、ドナーの保管方法に関する研究です。ドナーの方から角膜をいただいて、手術までの間、栄養のある液体で保管するのですが、アメリカ、日本では冷室培養と言って冷蔵庫に保管しますが、ヨーロッパでは温室培養なんです。大きな違いは保管できる期間が温室培養の方が長いのです。各国の学者の意見の違いで、このような違いが生じてしまっています。本研究は2種類の保存方法と角膜移植手術への影響を調べた論文で、結構データの解析が大変だっとので出版に至り感慨深いです。